抗ガン剤の副作用「脱毛」に効く装置が国内初承認

 

若ハゲ丸
若ハゲ丸

皆さんこんにちは。奥様に薄毛がバレたため必死になって薄毛治療をおこなっている若ハゲ丸と申します。

今回の記事は脱毛に関連しつつも、我々AGAよりもはるかに大変な病気、ガンについての記事です。

ある記事が東京新聞から出されていましたのでそのシェアと、内容について解説していこうと思います。

 

抗ガン剤の副作用「脱毛」に効く装置が承認

2020年1月に東京新聞からこのようなニュースが出ました。

頭皮冷やし脱毛抑制 抗がん剤副作用に対策 装置を国内初承認(東京新聞)

多くの抗がん剤には脱毛が付きまとう。脱毛は、頭皮の「毛包」という器官にある毛母細胞が抗がん剤に攻撃されて生じる。しかし、頭皮を冷やすと毛細血管が収縮して血流量が減り、毛包に届く抗がん剤が減少する。毛母細胞自体の活性も低下して抗がん剤の影響を受けにくくなる。ここが頭皮冷却法のポイントだ。
木下さんによると、頭皮冷却法は一九七三年に海外で効果が報告されて以降、研究が進んだ。氷を入れた袋や保冷剤入りのキャップ(帽子)などが試みられたが、現在は頭に装着したキャップ内に冷却液を循環させる装置が主流だという。

(中略)

二〇一五年からは、国内五施設で英国製冷却装置の治験を実施。頭皮冷却を受けた乳がん患者三十人中八人(26・7%)が「脱毛なし」か「50%未満の脱毛でかつらの必要なし」と判定された。
結果を受けて国は乳がんを含む固形がん患者への装置使用を承認。今後は導入施設の増加が予想される。ただ医療保険は適用されないため、費用は各施設の判断で決められ、一回数万円程度になる見込みだ。

ガン細胞とは?

正常な細胞は、体の状態や細胞の周りの状況に応じて、細胞分裂したり、細胞分裂を停止したりします。例えば擦り傷ができたときは皮膚の細胞が増殖して傷口を塞ぎますが、傷が治ると増殖が停止します。

しかし、がん細胞の場合は細胞分裂を停止することなく、急速に増加します。勝手に増えることでがん細胞の近くにあるカラダの組織に悪影響を及ぼしてしまうため、ガンは悪性腫瘍と呼ばれているのですね。

 

抗ガン剤の作用は?

ガン細胞は「細胞分裂が停止せず分裂が急速に行われている」ということが1つの特徴です。

ですので抗ガン剤はこの細胞分裂にブレーキをかけることでガン細胞の増殖にストップをかけます。暴走する細胞を止めるようなイメージでしょうか。

抗ガン剤はこの時に「体の他の部分と比べて細胞分裂が急速に行われている細胞」をターゲットにブレーキをかけようとします。その時に副作用としてガン細胞以外のカラダの組織にも悪影響を出してしまい、それが副作用として現れます。

 

抗ガン剤で毛が抜けるのはなぜ?

先述の通り、抗ガン剤は「体の他の部分と比べて細胞分裂が急速に行われている細胞」をターゲットにその細胞分裂をストップさせようとします。

そのため、細胞分裂がとても盛んな「毛母細胞」も抗ガン剤の影響を受けやすく、細胞分裂がストップされるため脱毛を引き起こすと考えられています

 

 

がんを体験された人の悩み上位5位

ガン治療には脱毛以外にも、しびれ、むくみ、嘔吐、痛みなどの副作用があります。

その中での悩みについて下記のようなアンケートが取られました。

このアンケート結果からわかる通り、がん治療においてかなりの方が「抗がん剤による脱毛」が一番つらかったと回答していることがわかります。

実際に脱毛を体験した人は、

「髪の毛がどっと抜けるのはつらかった」
「きれいな髪の毛がどんどん抜けていき、やがて1本もなくなったときはもうだめだと思った」
「生きるためにガン治療をしているのに、髪の毛が抜けることがつらく、それで死にたくなった」

などと治療中の心中を語っています。(出典:http://gan-mag.com/qol/6952.html

 

特に女性にとっては「髪の毛は女性の命」と呼ばれるほど大事に思っている人が多いため、特に髪の毛の脱毛は非常に心理的なショックが大きいようです。

また、脱毛を避けるために適切な抗がん剤を使用せず、結果的にガンが重症化するというケースも発生してきているため、この「脱毛」問題に対処することは急務となっています。

国内ではこれまでウィッグ(かつら)や帽子で隠すなどしか対処法がなかったのですが、こうした中で、出てきたのが、脱毛そのものを抑制する装置です。

 

 

脱毛を抑制する装置が誕生

装置の名前は「Paxman Scalp Cooling System」と呼ばれるもので、イギリスのPaxman Corporationが開発したものです。2019年3月に日本国内で初めて医療機器として承認されて、9月から、順次、医療機関に導入されています。抗がん剤による治療中と、その前後に頭皮を冷却させることで脱毛を抑制させる医療機器です。

頭皮を冷やすと毛根に繋がる毛細血管が収縮し、毛根へ抗がん剤が届きにくくすることで、脱毛を防ぐという装置です。

 

どうやって使用するのか?

実際の使用の様子はこちらの動画が一番わかりやすいです。

#10 Scalp Cooling for Reducing Chemotherapy Hair Loss

抗ガン剤を使う前に患者さんの頭に専用のキャップをかぶせ、投与30分前から投与後90分以上、キャップにマイナス4度の冷却液を流し頭部を冷やします。

マイナス4度の環境が2時間以上にわたって続くということでいずれにしても簡単な治療ではないことがわかります。

 

効果は?

国内5か所でこの装置を用いた臨床試験を実施したところ、4分の1の方が「脱毛なし」「50%未満の脱毛でかつらの必要なし」と判定されています。

ある一定の脱毛を防ぐ効果があるものの、全ての患者さんに対して効果があるわけではないというのが少し残念ですね…。

しかし、4分の1の方に効果があったことから2019年9月に関係省庁が固形ガン患者への冷却装置使用を承認しています。

今後導入施設の増加が期待されますね。

 

費用は?

冷却装置の使用が国から許可されたものの、公的医療保険は適用されないためある程度高額な治療となる可能性があります。

費用は各導入施設の判断で決められてしまうため、1回あたり数万円程度となる見込みです。また、専用のキャップ(定価9万円)は自費で購入する必要があるとのこと。

残念ながら結構高額な治療となってしまいそうです…。公的医療保険の適用が待たれますね。

 

導入された病院は?

現時点で導入が決まっている病院は不明です

ネットベースでは「国立がんセンター」「国立病院機構東京医療センター」「四国がんセンター」で導入されているようですが、詳細は明らかになっていません。

2019年9月に承認されたばかりの装置であることから、今後徐々に導入がすすんでいくものと考えられます。

 

まとめ

暴走する細胞を止めるのが抗がん剤
・ ガン細胞は細胞分裂が急速に行われているのが特徴
・ 毛根にある毛母細胞も細胞分裂が活発なため、抗がん剤の影響を受けるガンにおける悩みの上位に「脱毛」
・ ガンで辛いことのトップは「髪の毛の脱毛」
・ 特に女性にとって髪の毛の脱毛は非常に大きなショック脱毛を和らげる装置が国内で承認
・ 装置の名前は「Paxman Scalp Cooling System」イギリスの企業が開発
・ 4分の1の患者さんに効果があり、2019年に国内承認
・ ただし保険適用の範囲外で非常に高額になる恐れあり
・ また国内ではまだまだ導入が進んでいない

効果が一定度あるものの、高額であることと導入された病院が限られていることからまだまだこの治療が一般的になるとは考えにくいですね。

しかし、単にガンを治療するだけでなく、がん患者さんのQOL(生活の質)を向上するという観点からこの装置の導入の意義は非常に高いのではないかと思いました。

 

我々AGAの人間は髪の毛がないことがどれだけ辛いのかよくわかっています。だからこそ、この装置が普及することを願ってやみませんね…。

若ハゲ丸
若ハゲ丸

この装置が一般的になり、多くのがん患者さんが脱毛に苦しまなくてすむようになりますように祈るしかありません。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました